医療専門職が今こそ手に入れるべき武器とは?!
- クボサヤカ
- 2019年12月18日
- 読了時間: 2分
職業柄、産業保健師を部下に持つ企業の健康管理担当者さんのお悩み(というよりも、ボヤキ)をよく伺います。
「ウチの会社の保健師さんたちは、面談が全てになっちゃっているんです。
本来であれば、面談者が減るような健康増進の企画とか提案して欲しいんですけどね。
どうも、そういった方にはいかないんです」
かたや、産業保健師からも、色々な不安を聞きます。
「これから産業保健師として、どんなことを学んでいけばいいんでしょうか。この先のキャリアとか考えると、とても不安です」
・・・うーん、悩ましい。まるで昔の自分自身を見ているかのようです。
私がバリバリの看護師・保健師だった時、それはもう熱心に学会やセミナーに通っていました。専門技術や知識を習得するのが医療職としての責務で、イコール自分の成長だと信じてやまなかった。
他の職業を経験した今は、もう少し違った角度から「成長」を捉えています。
少し、専門的な話になりますが、Katzは以下のように、成長を能力的成長と精神的成長に分けました。
能力的成長はさらに3つに分け、専門的な知識や技能(テクニカルスキル)、他者とのコミュニケーションや手段を率いる能力(ヒューマンスキル)、戦略的に物事考える力(コンセプチュアルスキル)が必要と唱えています。
医療職は、このテクニカルスキルの習得に特化しすぎているように思います。
テクニカルスキルだけでは、医療職以外の上司や役員は説得することは出来ませんし、予算の獲得はもっと難しい。「正しい知識」が全てを解決できるほど、世の中は単純明快とはいかないようです。
とは、いっても、
ヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルは、学会や専門的なセミナーでは習得できる機会は少ない。
私は、そのスキルを会社組織で実践から学び、ビジネスマンが学ぶセミナーや書籍で深めまいした。医療職も、自分の専門領域以外に興味を持って、ヒントを見つけて欲しいなと強く思います。
あなたは専門知識や技術以外の武器を持っていますか?
その武器は、実践で本当に役に立つものですか?
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