たらればの話だけれども、
もう少しマネジャーの予備知識があったならば、前職でもっとマシに動けていたように思うし、もっと長く勤められていたのかもしれないと思うのです。
前職では、常務の秘書や経営戦略部のマネジャーとして役職についていたけれど、何がマネジャーの役割なのか、何でこんなに苦しく感じるのか分かりませんでした。唯一覚えているのは、マネジャー「的」な考え方として、その日のことだけではなく、物事を数か月先まで考えられているか、という姿勢?だけ示されたこと。
今回の雑誌記事では、なぜ施設管理者になった際に苦労を感じるか、実際の例と共に、立教大学の中原先生が提唱されるマネジャーの5つの環境変化について紹介しました。5つの環境変化とは、スタッフから管理者になるまでには、「突然化」「二重化」「多様化」「煩雑化」「若年化」が大きく関わっているというもの。
記事を書きながら、何であの時自分が苦しかったか、周りのマネジャーや施設管理者が苦しいのか分かったようにも思いました。だって、その通りなんですもの。
ある日突然「マネジャーの辞令」が来て、それはちょっと嬉しいけれど、何で自分がマネジャーになったのか説明はされず、役職があっても現場の作業は普通にあるし、ただ単に責任と報告書と会議と各種調整事項が増えただけのようにも思うし。この各種調整事項がクセモノで・・・(以下略)
今の私は、保健師や講師として、企業や医療専門職に関わっていますが、マネジャーや施設管理者がチーム力を左右しているなぁと実感しています。ただ、大半の管理者の方は私と同じように、マネジャーの予備知識がないまま管理職になり、目の前の仕事やチーム運営の苦労に忙殺され、疲弊したり余裕がなくなっているようにも見えます。
勿体ない。
私のようなマネジャーや施設管理者が記事を読んでくれて、今の苦しみの理由が分かり、また明日から元気に働けるようになったら、嬉しい。
そんな願いを込めながら、2月号は書きました。 次月号の締め切りも、目前!頑張って書きます!
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